[第2話]「もしもし」は失礼?新入社員が気をつけたい電話の言葉づかいとマナー
今回のテーマ
電話応対の基本マナーを身に付けよう!
積極的に電話を取れるようになった坪田くん。しかし……?
RRRRR……
もしもし、ABC物産でございます。
HIJシステムズの田中と申しますが、佐藤部長はいらっしゃいますか?
申し訳ございません、ただいま佐藤部長は外出しております。14時頃には戻る予定です。
こちらから折り返しお電話いたしましょうか?
そうですか。では、お願いしてもよろしいでしょうか。
かしこまりました。では、田中さまのご連絡先をおうかがいしてもよろしいでしょうか?
電話番号は、〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇です。
かしこまりました。
それではよろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
ガチャッ!!!
ねえ坪田くん、今のお客様との電話、ところどころ失礼な点があったように聞こえたけど…。
この前受けた、社員研修の電話応対マナーで学んだこと忘れちゃったの?
え?!完ぺきだったと思うのだけど…。どこがいけなかった?
坪田くんの電話応対の良くなかった点とは?
まず、「もしもし」はビジネスでは言わないこと。
それから社外の人との会話では、佐藤部長のように上司であっても、社内の人は呼び捨てにするって習ったよね。
あわわわわ、そうだった!
高杉さん、よく気づきましたね。その通りです。
あと、他にも研修のときに注意した点があったわよ。二人とも、何かわかった?
……。
まずは、連絡先を伺ったら「復唱いたします」と、聞き間違いのないように確認することが大事よ。
あっ、そうか。忘れてた!
そして、電話を切るタイミング。電話をかけた方から切るのが基本マナーなので、今の場合は切れるのを待ってから切るべきね。
それと、ガチャンと大きな音を立てないように、受話器を持っていない方の手でフックをそっと押さえて切ってから受話器を戻すのもマナーよ。
うう、電話のマナーって難しいなあ…。
大丈夫。二人はまだ新入社員なんだもの。間違ったことがあれば学んで、次から気をつけましょう。
新人のうちは怖がらず、今のように積極的に電話に出てみることが大切よ。
はい!
今回のポイント
電話応対のマナーを身に付けて、積極的に電話に出ましょう。
『公式テキスト 令和のマナー検定』では、電話応対で重要なポイントを、実際の会話例も交えてさらに詳しく解説しています。P.52「電話」で確認しましょう。
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