[第11話]ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)って、女性活躍推進だけじゃない?
最近、ダイバーシティとか、ダイバーシティ&インクルージョンとか、聞くことが多いよね。横文字だし、ちょっと難しいなって思ってるんだけど、高杉さんは、ちゃんと理解してる?
私も。会社で今度、ダイバーシティ研修を受けるんだけどね。会社にとっても私たちにとっても、とても重要なのは分かるわ。
もちろん、僕も大事だってことは分かっているよ。
でもさ、ダイバーシティっていうと、何かと女性活躍とかよく聞くけどさ、女性がもっと社会で活躍しましょうということなのかな。
え?LGBTQとかのことじゃないの?違ったかしら?
二人とも、間違いではないけど、それぞれに限定されるものではないのよね。
え?そうなんだ!?
最近は、ダイバーシティ&インクルージョン(D&Iまたは、DE&I)と呼ばれるようになっているわ。
ダイバーシティは、「多様性」って訳されるけれど、具体的に言うと、異なるバックグラウンド、経験、意見、特性を持つ個人やグループが存在することを指しています。そして、インクルージョンは、その多様性を尊重して、認め合い、個々の個性や能力が活かされていく社会の実現を指すの。
そうだった。聞いたことあったよ!
うん。でも、そこで女性活躍推進っていうのが、関連して話題になるんですけど。どうしてなんでしょう…。
いい質問ですねえ!笑
笑
ダイバーシティがイコール、女性活躍っていうことではないので、誤解しないでくださいね。
まず、企業がダイバーシティに取り組む経営を「ダイバーシティ経営」って言います。これは、経済産業省が定義していて、「多様な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営」としています。この「多様な人材」は、年齢や性別、国籍などの属性だけでなく、キャリアや経験、働き方などの多様性も含むの。その取り組みのひとつに女性活躍推進があると理解してください。
そして、日本においては、女性の社会進出は世界の中で、かなり遅れていると言われていますよね。そのため、多様性の中でも、とりわけ女性活躍推進が重要視されているのです。単に女性を優遇することではないので、これも誤解のないようにね。
そうか。会社は、多様性を受け入れる組織でなければいけないんですね!
そうなのですね。私たちの会社も研修がよく行われているのも、こういった理由があるからですね。
そうね。お互いを認め合う素晴らしい社会の実現を目指していきましょうね!
そうなのかぁ。勉強になります!
ほんとうね。誰にとっても働きやすい環境になることを目指して、私たちも意識を高めていきたいです!
今回のポイント
ダイバーシティ&インクルージョンは、すべての人々に平等な機会を提供し、異なる背景や視点を尊重することを目指しています。
詳しくは、『公式テキスト 令和のマナー検定』 P.110「ハラスメント」で確認しましょう。
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